カツミ 相鉄5000系   MPギアによる動力化     (2023.4.29new)


実物は1955年(昭和30年)〜1960年にかけて製造された前面2枚窓、車体は断面卵型、床下機器は車体側に載せるボディーマウント構造にするなど、当時斬新なスタイルをした日立製作所意欲作です。冷房化などの難しさから1975年には全車廃車になったようですが、スタイルや塗装に50数年前の中高時代から大いに魅力を感じ、何時かは模型を我が手に、と思っていたものです。塗装はこのシリーズから始まった1960年代の相鉄の標準色で、この4色塗装を自分で塗り分けていくのは極めて難関な作業になることは必至です。
初期車は17m級4両、後期車は18m級16両の陣容ですが、このカツミ製は後期車18m級です。
私としてはコンパクトでバランスの取れた初期車17m級が好きでした。以前アマミヤの初期車キットを購入し完成を夢見ていましたが、構造が難しくギブアップしました。カツミから発売された時は、キットを切り刻んで17m級に改造しようとも思いましたが、気おくれして行動を起こさずそのままになっていました。そんな時、モーター無し完成品の先頭車2両のみですが幸いにも入手出来ました。
永い年月を超え、わが吉備電気鉄道に迎え、活躍してもらうという設定です。
  
加工前
写真上:5000奇数車(パンタ車、トレーラー車)
写真下:5000偶数車(パンタ無、トレーラー車)
この度、MPギアとEN22モーターを組み合わせ動力化を目論みました。   
加工後
写真上:5000奇数車(パンタ車、トレーラー車)
写真下:5000偶数車(パンタ無、モーター車に改造)
ヘッドライト、テールライト、室内灯は完成品のまま手を付けないこととし、下回りが分離しない状態で分解組立の回数が増えそうなので、パンタの損傷の危険性を避けるため、今回はパンタ無し車の方をモーター車に改造しました。(もちろん、モーター穴やネジ穴改造の時は分解しましたが) 
ヘッドライト、テールライト、室内灯には手を付けず、モーター配線のみ追加しました。 
卵型の断面で、床下機器カバーが回り込んでいるため、床板は細く絞られています。アルミ製ですし、強度的にはかなり不安ですが、エイッ!!ままよ、と加工を強行しました。何とかなったようです。
前進時 後進時、標識等は赤に変わります。


「吉備路電気鉄道」には「海老名」はありませんが・・・

美しい仕上がりの塗装は、言うことありませんね。同塗装の6000系もいつの日か・・・

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